大火傷する前に早めの損切りを
1年目、AとBは株価100の銘柄を100万円購入しました。Aは-5%で損切しました。Bは保有し続け-90%になってしまいました。2年目、Aは-90%になった株を95万円分購入しました。その後、900%値上りし、株価は100となりました。Bは資産が100万円に戻って喜びました。その時Aの資産は9500万円になっていました。
— ハル@SPYD3,079株 (@haru_tachibana8) 2020年1月21日
損失が大きくなればなるほど、それを取り返すのがとても難しくなりますね。
上の通り元本は同じ100万円でも、-5%の時に損切りして、-90%になった時に-5%で損切りした時の資金、95万円を投入すれば、株価が100に戻った時には100万円の元本が9500万円になっています。
しかし、どんなに下がっても損切りできずに放っておいて、やがて株価が100に戻っても、資産は元本と同じ100のままです。
見込みのない株を損切りすることが出来ずに、塩漬け状態にしていると、時間ばかりが過ぎて一向に資金が増えていかないため、早い段階での損切りが必要です。
また、上の例のように株価が戻ってこればまだいいものの、再びもとの水準に戻ってくることが無かったり、最悪の場合上場廃止になってしまい大切な株がただの紙切れになってしまいます。
損失が低い程取り戻すのに必要な利益率との差は僅か
損失から損益0に戻るのに必要な利益率は?
5% → 5.26%
10% → 11%
20% → 25%
30% → 43%
40% → 67%
50% → 100%
60% → 150%
70% → 233%
80% → 400%
90% → 900%
以上のようになっています。損失が大きい程、その金額を取り返すに必要な利率は大きくなるのです。
損失5%に対して必要な利益は5.26%とあまり差は見られませんが、損失90%の時に必要な利益は、なんと900%にもなるのです。
感情に流されない損切りを
投資の神様、ウォーレン・バフェット氏など長期保有前提の投資家は、保有している株価が下落しても、企業への見立てが崩れることのない限り、株を売ることはありません。
しかし私には、まだ企業や社会情勢への分析は困難で、どのように調べれば良いのかさえいまいち良く分からない状態です。
ですから、感情を殺して機械的に損切りをしていく必要があります。
保有額や保有してからの高値から、どの程度下落したら損切りしていくかを決めていくのです。
機械的に損切りをする方の多くは、8%や10%の下落をした時に行う場合が多いですね。この段階では、損失を取り戻すために必要な利益額と損失額の差はあまりありません。軽い火傷ですむのです。
毎回勝とうと思わずに、長期でリターンを得るとが出来ればいいと思えるくらい、気長に投資をしていきたいですね。
損切りしたら損益通算を
損切りをして、損失が出た場合は確定申告をしましょう。そして、他の株で利益が出たら、それと合わせて損益通算をしておくのです。
それでも年間でマイナスになってしまった場合は、繰越控除により翌年以降3年間にわたって損を繰り越すこともできます。
損切りで損をしてしまっても、せめて税金だけは抑えておきたいですね。